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20世紀以降のアメリカ音楽史


20世紀以降の洋楽音楽史 目次

20世紀以降の洋楽音楽史 概要 年代別 1900〜1920年アメリカ音楽史 近代音楽産業の誕生とテクノロジーの臨界点 1920〜1940年アメリカ音楽史 ラジオ時代と大恐慌が形作った「大衆...

20世紀以降の洋楽音楽史 概要

🎼 はじめに 本記事は、20世紀以降の洋楽史を「社会背景・音楽ジャンル・音楽技術」の三軸で整理することを目的とする。 音楽は単独で進化したのではなく、 どのような社会状況で どのような表現欲求...

年代別

1900〜1920年アメリカ音楽史 近代音楽産業の誕生とテクノロジーの臨界点

🎯 はじめに 本記事では、1900年代〜1920年代までのアメリカ音楽史を対象に、 単なるジャンル史ではなく、社会背景・楽器・録音技術・再生装置・放送・受信機といった 音楽を支えたインフラと技術...

1920〜1940年アメリカ音楽史 ラジオ時代と大恐慌が形作った「大衆音楽の完成形」

🎯 はじめに 本記事では、1920年〜1940年(20s・30s) のアメリカ音楽史を、 社会背景/楽器編成/録音技術/再生装置/放送・受信機の進化と強く結びつけて整理する。 この20年間は、 ...

1940年代アメリカ音楽史 戦争・統制・世代交代が生んだ「戦後音楽への助走」

🎯 はじめに 本記事では、1940年代のアメリカ音楽史を 第二次世界大戦という非常事態を軸に、 社会背景 楽器・編成 録音・再生技術 放送・受信機(ラジオ) どの層に、どの音楽が支持されたか ...

1950年代前半アメリカ音楽史 繁栄と分断が同時進行した音の胎動

🎼 はじめに 1950年代前半のアメリカ音楽は、表面上は「戦後の安定と繁栄」を体現する穏健なポピュラー音楽の時代に見える。しかしその内部では、冷戦による同調圧力、人種隔離という構造的分断、そして...

1950年代後半アメリカ音楽史 ロックンロールの成立と社会的衝撃

🎼 はじめに 1950年代後半のアメリカ音楽は、ロックンロールの爆発によって、社会・文化・産業のすべてを巻き込む構造転換が起きた時代である。 本記事では、1955年以降およそ1960年までを対象...

1960–1964年アメリカ音楽史 社会とサウンド - 激動のアメリカと音楽の転換点

🎧 はじめに 本記事では、1960年代前半(おおよそ1960〜1964年)のアメリカ音楽史を、当時の社会背景を主軸に、 楽器・録音技術・再生メディア・放送・リスナー環境 と結びつけて整理する。 ...

1965–1967年アメリカ音楽史 境界が溶ける3年間 - アメリカ社会と音楽の臨界点

🎧 はじめに 本記事では、1965–1967年のアメリカ音楽史を、社会背景を主軸に、楽器・録音技術・再生メディア・放送・受信環境と結びつけて整理する。 この3年間は、1964年までの「旧来のポッ...

1968-1969年アメリカ音楽史 サウンドの再編 - 音楽が社会を代弁した時代

🎧 はじめに 本記事では、1968年以降(主に1968〜1970年前後) のアメリカ音楽史を、社会背景を中心に、楽器・録音技術・再生メディア・放送・受信環境と結びつけて整理する。 1965–19...

1970–1972年 アメリカ音楽史 - 60年代の後処理と再編の時代

🎯 はじめに 本稿は、1970〜1972年のアメリカ音楽を、社会背景と音楽技術(楽器/録音/再生/放送/受信機) の変化に結びつけて整理する。 1960年代後半のカウンターカルチャーが終息し、理...

1973–1975年 アメリカ音楽史 - ジャンル分化と「職人化」の完成

🎯 はじめに 本稿は、1973〜1975年のアメリカ音楽を、社会背景と音楽技術(楽器/録音/再生/放送/受信機)の進化に結びつけて整理する。 この時期の核心は、音楽が理念やムーブメントから切り離...

1976–1977年 アメリカ音楽史 ー 反動としてのパンクと「素人性」の逆襲

🎯 はじめに 本稿は、1976〜1977年のアメリカ音楽を、社会背景と音楽技術(楽器/録音/再生/放送/受信機)の状況に結びつけて整理する。 この時期の本質は、1973–75年に完成した「職人化...

1978–1979年 アメリカ音楽史 - ディスコの爆発と80sへの助走

🎯 はじめに 本稿は、1978〜1979年のアメリカ音楽を、社会背景と音楽技術(楽器/録音/再生/放送/受信機) の観点から整理する。 結論から言えば、ディスコ・ブームはまさにこの時期の中心現象...

1980–1982年アメリカ音楽史 ポスト・ディスコとニューウェーブの定着

📝 はじめに 本稿は、1980〜1982年のアメリカ音楽史を対象に、社会背景・技術(楽器/録音/再生/放送/受信機)と音楽ジャンルの関係を整理する。 1979年の Disco Demolitio...

1983–1985年アメリカ音楽史 MTV革命とポップの映像化 - 音楽は「聴くもの」から「見るもの」になった

📝 はじめに 本稿は、1983〜1985年のアメリカ音楽史を対象に、MTVの本格普及を軸として、社会背景・技術(楽器/録音/再生/放送/受信機)と音楽ジャンルの変容を整理する。 この時期、音楽は...

1986–1987年アメリカ音楽史 過剰成熟とジャンルの飽和 - 80sは自分の成功に溺れ始める

📝 はじめに 本稿は、1986〜1987年のアメリカ音楽史を対象に、80年代的成功モデルが完成しすぎた結果としての停滞と過剰を整理する。 MTV・デジタル機材・巨大資本が揃い、音楽産業は未曾有の...

1988–1989年アメリカ音楽史 80sの崩壊と90sの種 - 完璧すぎた時代の終わり

📝 はじめに 本稿は、1988〜1989年のアメリカ音楽史を対象に、80年代に確立された成功モデルが内側から瓦解し、同時に90年代の主要潮流が地下から地上へ浮上する過程を整理する。 この時期は「...

1990–1992年アメリカ音楽史 オルタナティブの噴出と80sの即死 - 完璧さが拒否された瞬間

📝 はじめに 本稿では、1990〜1992年のアメリカ音楽史を扱う。この短い期間は、1980年代的価値観(完成度・成功・上昇志向)が急速に信用を失い、代替となる感情表現が一気に噴出した断層である...

1993–1995年アメリカ音楽史 怒り・アイデンティティ・断絶の拡大 - 若者の感情が、ようやく言葉を持った

📝 はじめに 本稿では、1993〜1995年のアメリカ音楽史を扱う。 1990〜1992年に噴出した「未整理な感情」は、この時期に入って怒り・不満・アイデンティティという“言語化された形” を獲...

1996–1997年アメリカ音楽史 細分化とジャンルの死 - 中心が消えた時代

📝 はじめに 本稿では、1996〜1997年のアメリカ音楽史を扱う。 この時代の本質は、新しい巨大ジャンルの誕生ではない。 むしろ、「中心となる音楽が存在しなくなった」ことそのものが最大の事件で...

1998–1999年アメリカ音楽史 90sの終焉 - 音楽が“共有物”になる直前

📝 はじめに 本稿では、1998〜1999年のアメリカ音楽史を扱う。 この時代は、新しいジャンルが生まれた時代ではない。 音楽の「作られ方」「流通のされ方」「所有のされ方」そのものが、次の世紀に...

2000–2002年アメリカ音楽史 デジタル元年と「ポスト・オルタナ」の混乱 - ナップスター以後、音楽は誰のものでもなくなった

はじめに 本稿は、2000〜2002年のアメリカ音楽史を、社会背景と技術環境(楽器/録音/再生/流通)の変化に強く紐づけて整理する。 この時期は、ナップスターに象徴されるデジタル流通の暴走によっ...

2003–2005年アメリカ音楽史 9.11後の沈黙とロックの「回帰」 - 怒れない時代に、ロックは再武装した

はじめに 本稿は、2003〜2005年のアメリカ音楽史を、9.11以後の社会的沈黙と、そこから生じたロックの価値回復・再武装という観点から整理する。 2000–2002年が「意味の崩壊」だったと...

2006–2007年アメリカ音楽史 個人最適化と感情の管理 - 音楽は「主張」ではなく「気分調整」になる

はじめに 本稿は、2006〜2007年のアメリカ音楽史を、社会の個人化と音楽の役割変化(主張 → 感情管理) という軸で整理する。 この時期、音楽はもはや「社会に向けた発言」ではなく、自分のコン...

2008–2009年アメリカ音楽史 共有の再定義と「ネットネイティブ音楽」 - 音楽は“再び共有”されるが、もう同じ形では戻らない

はじめに 本稿は、2008〜2009年のアメリカ音楽史を、「共有」の再定義とネットネイティブな音楽様式の成立という観点から整理する。 2006–2007年に音楽は徹底的に個人最適化されたが、この...

2010–2012アメリカ音楽史 ストリーミング前夜と「アルゴリズム以前」の最後の人間的ヒット

📝 はじめに 本記事では、2010〜2012年のアメリカ音楽史を、社会背景と音楽技術(楽器/録音/再生/放送/受信機) の変化に結びつけて整理する。この時期は、YouTube世代が主流になりつつ...

2013–2015アメリカ音楽史 ストリーミング時代の確立と「音楽の最適化」 - ヒットは“作られる”のではなく“調整され

📝 はじめに 本記事では、2013〜2015年のアメリカ音楽史を、社会背景と音楽技術(制作/流通/再生)の変化に結びつけて整理する。この時期は、Spotifyを中心とするストリーミングがヒット形...

2016–2017アメリカ音楽史 分断の時代と「再政治化」する音楽 - 怒りは戻ったが、90sとは別の形で

📝 はじめに 本記事では、2016〜2017年のアメリカ音楽史を、社会の分断とストリーミング成熟後の音楽表現の関係から整理する。この時代は、最適化され尽くしたポップ環境の中で、再び「怒り」「政治...

2018–2019アメリカ音楽史 TikTok前夜と「曲の断片化」 - 音楽は“作品”から“素材”へ完全移行する

📝 はじめに 本記事では、2018〜2019年のアメリカ音楽史を、SNS文化の成熟とストリーミング最適化の行き着く先という観点から整理する。この時代は、TikTokが本格的に音楽産業を支配する直...

2020–2021年アメリカ音楽史 パンデミックと音楽の「私物化」

📝 はじめに 本記事は、2020〜2021年のアメリカ音楽を「パンデミック」という社会的断絶の中で捉え、音楽の制作・流通・消費のあり方がどのように変質したのかを整理する。 結論から言えば、この時...

2022–2023年アメリカ音楽史 TikTok完全支配と「フック経済」

📝 はじめに 本記事は、2022〜2023年のアメリカ音楽を TikTokを中心とした短尺動画経済(フック経済) の成立という観点から整理する。 この時代、音楽はもはや「作品」でも「アルバム」で...

2024–2025年アメリカ音楽史 AI・合成音声と「作者性の危機」

📝 はじめに 本記事は、2024〜2025年のアメリカ音楽を 生成AI・合成音声の実用化が引き起こした「作者性の危機」 という視点から整理する。 この時代の核心は、「音楽を作れるか」ではなく 「...

アラカルト

⚖️ 教室から音楽へ ― 1954年「ブラウン判決」とアメリカ音楽史の転換点

🎼 はじめに 1954年の「ブラウン判決」は、アメリカ合衆国における人種隔離を違憲と断じた歴史的判決として知られている。しかしこの判決の意味は、法制度や教育政策にとどまらない。 本記事では、 ...

1969年アルタモントの惨事――ヒッピー文化はなぜ瓦解したのか

🎯 はじめに 本稿は、1969年アルタモント・フリー・コンサートの惨事を軸に、 1960年代後半のヒッピー文化がなぜ・どのように崩壊したのかを、社会背景と音楽文化の関係から整理する。 結論を先に...

1970年 ケント州立大学銃撃事件――若者の政治的理想はどこで冷却したのか

🎯 はじめに 本稿は、1970年のケント州立大学銃撃事件を軸に、 なぜ1960年代末まで持続していた若者の政治的理想が、急速に冷却・内向化したのかを整理する。 結論を先に述べれば、この事件は単な...

ウッドストックはなぜ成功し、アルタモントはなぜ失敗したのか――1969年、同じ理想が辿った二つの結末

🎯 はじめに 本稿は、1969年に行われた二つの巨大音楽イベント―― ウッドストック・フェスティバルとアルタモント・フリー・コンサートを比較し、 なぜ一方は「奇跡的成功」として神話化され、もう一...

🎤 「ライブ」は本当に復活したのか? - ポスト・パンデミック時代の“身体を共有する音楽”再検証

📝 はじめに 本記事は、2022年以降「ライブは完全復活した」と語られがちな状況に対して、その実態を音楽史的・社会構造的に再検証することを目的とする。 結論から言えば、ライブは「元に戻った」ので...

1979年 Disco Demolition Night - 「反ディスコ」は何に怒っていたのか

🎯 はじめに 本稿は、1979年のDisco Demolition Night を軸に、 なぜディスコが「音楽ジャンルの衰退」ではなく、文化衝突の象徴として爆発的に拒絶されたのかを整理する。 結...

DX7とプリセット文化 - なぜ80年代の音楽は「同じに聞こえる」のか

📝 はじめに 本稿は、1980年代音楽の“カーボンコピー感”の正体を、技術史の観点から解剖するアラカルト記事である。 結論を先に言えば、その核心にあるのは 「Yamaha DX7」とプリセット文...

MTVは本当に音楽を殺したのか? - 創造性を奪ったのか、音楽を再定義したのか

📝 はじめに 本稿は、1980年代を象徴する存在 MTV をめぐる定番の問い 「MTVは音楽を堕落させたのか?」 を、感情論ではなく構造の問題として検討するアラカルト記事である。 結論を先に述べ...

完璧主義はいつ音楽を嘘にしたのか - 80年代が到達し、90年代が拒否した「正しすぎる音」

📝 はじめに 本稿は、1980年代後半に確立された音楽制作の完璧主義が、なぜ・いつから 「技術的には正しいが、どこか信用できない音楽」 として受け取られるようになったのかを検証するアラカルト記事...

「きれいな音楽」はなぜ信用されなくなったのか - 80sから90sへ、信頼の基準が反転した瞬間(総括編)

📝 はじめに 本稿は、80年代に完成度の頂点へ到達した**「きれいな音楽」が、なぜ90年代に入って急速に信用を失ったのか**を総括する。 ここで言う「きれい」とは、単なる音質の良さではない。 制...

ロドニー・キング暴行事件と無罪評決 - 90年代アメリカ音楽を決定的に変えた「正義の崩壊」

📝 はじめに 本稿では、1991年のロドニー・キング暴行事件と1992年の警官無罪評決が、 なぜ1990年代アメリカ音楽――とりわけヒップホップとオルタナティブ文化――に決定的な影響を与えたのか...

90年代は本当に“反80s”だったのか? - 連続性から見直す「断絶」の正体(米音楽史)

📝 はじめに 90年代はしばしば「80年代への反動(反80s)」として語られる。たしかに、音像・態度・価値観のレベルでは“即死”に見える局面がある。一方で、産業構造・メディア論理・技術の延長線上...

Parental Advisoryは何を守り、何を壊したのか - 90s表現規制と「危険な音楽」の誕生

📝 はじめに 本稿では、Parental Advisory(ペアレンタル・アドバイザリー)表示が 1990年代アメリカ音楽、とりわけヒップホップとオルタナティブ文化に どのような影響を与えたのか...

O.J.シンプソン裁判と90sメディア - 「事実」より「物語」が勝つ時代の始まり

📝 はじめに 本稿では、1994–1995年のO.J.シンプソン裁判が、 なぜ1990年代アメリカ音楽(特にヒップホップ/オルタナ/メインストリーム・ポップ)の受容のされ方を決定的に変えたのかを...

ラウドネス・ウォーは90sに始まった - 「完璧さを拒否した時代」が選んだ、もう一つの完璧

📝 はじめに 本稿では、ラウドネス・ウォー(音圧競争)が なぜ1990年代に始まり、 しかも「反80s」「反・完璧主義」を掲げたはずの90s文化と矛盾なく結びついたのかを検討する。 結論から言え...

MTVはいつ“現実”を失ったのか - 90年代に起きた音楽メディアの空洞化

📝 はじめに 本稿では、MTV が いつ・どのようにして「現実」を映す装置であることをやめたのかを、 1980s〜1990sの連続性の中で検討する。 結論を先に言えば、MTVは突然堕落したわけで...

オルタナティブとは何だったのか - 90年代音楽を定義した「態度」の正体

📝 はじめに 本稿では、オルタナティブ(Alternative) を 一つのジャンルとしてではなく、他ジャンルとの比較によって輪郭が浮かび上がる「態度・立ち位置」 として整理する。 オルタナは ...

🎧 「シャッフル再生」は音楽をどう壊したか - アルバムという思想の終焉**

はじめに 本稿は、2000年代に一般化したシャッフル再生が、音楽そのものではなく、音楽の意味構造をどのように破壊したのかを整理する。 ここで言う「破壊」とは音楽的質の低下ではない。 「アルバムを...

💿 ナップスターは音楽を殺したのか、救ったのか - 所有の崩壊と、価値の再定義

はじめに 本稿は、Napsterに代表されるP2P型ファイル共有が、音楽を「殺した」のか、それとも「救った」のかを、倫理や違法性の議論を避けて構造的に検証する。 結論を先に言えば、ナップスターは...

🎶 プレイリスト文化の誕生 - 音楽が「作品」から「用途」へ変わった瞬間

はじめに 本稿は、2000年代半ばに定着したプレイリスト文化が、音楽の役割をどのように変質させたのかを整理する。 結論から言えば、プレイリストは音楽を劣化させたのではない。 音楽を「鑑賞対象」か...

9.11後、なぜロックは直接怒れなかったのか - 愛国・沈黙・自己検閲の時代

はじめに 本稿は、2001年9月11日以後のアメリカ社会において、なぜロックが90年代のように直接的な怒りや政治批評を表現できなくなったのかを整理する。 重要なのは「ミュージシャンが臆病になった...

😶‍🌫️ 「怒り」から「不安」へ - 90sオルタナと00s音楽の感情構造の違い

はじめに 本稿は、1990年代オルタナティブ・ロックと2000年代の音楽を分ける感情構造の決定的な違いを、 「怒り(anger)」から「不安(anxiety)」への移行という観点から整理する。 ...

Dixie Chicks事件 - 9.11後アメリカにおける「沈黙の境界線」が可視化された瞬間

はじめに 本稿は、2003年に起きた Dixie Chicks事件 を、 単なる「炎上」や「失言問題」ではなく、9.11後アメリカ社会において、どこまでが許容される言論だったのかを示した構造的事...

📺 MTVはなぜ音楽の中心でなくなったのか(00s編) - 「一斉可視化装置」の機能停止

はじめに 本稿は、2000年代において MTVが音楽の中心的メディアでなくなった理由を、 単なる「視聴率低下」や「リアリティ番組化」としてではなく、 音楽を“共有させる装置”としての役割が構造的...

▶️YouTube以前/以後で「売れる音楽」はどう変わったか - 放送からリンクへ、ヒットの定義が書き換えられた瞬間

はじめに 本稿は、YouTube登場(2005)を境に「売れる音楽」の条件がどう変わったのかを整理する。 結論から言えば、YouTubeは新しいスターを生んだのではない。 ヒットが成立する“回路...

🕰️ なぜ00sは「地味な時代」に見えるのか - 革命は表現ではなく、構造で起きていた

はじめに 本稿は、2000年代の音楽がしばしば 「スターがいない」「名盤が少ない」「印象が薄い」 と評価されがちな理由を、音楽的停滞ではなく、評価軸の断絶として整理する。 結論から言えば、00s...

🔗 音楽はいつ「共有されなくなり」、どう再定義されたか - 同時代性の死と、「接続」としての共有

はじめに 本稿は、20世紀型の**「音楽の共有」**がいつ・なぜ機能しなくなり、 その後、どのような形で再定義されたのかを整理する。 結論から言えば、音楽は共有されなくなったのではない。 「同時...

🎧 2010年代の音楽は「怒っているのに疲れて聞こえる」のはなぜか - 90sの怒りとの決定的な違い(分断・SNS・自己定義の時代)

📝 はじめに 本記事は、2010年代のアメリカ音楽に戻ってきた「怒り」が、なぜ90年代のそれと違い、爆発ではなく疲労や諦念を帯びて聞こえるのかを整理する。鍵は、怒りの対象が「外部の権力」から「分...

🎧 アルゴリズムは音楽を「均質化」したのか、それとも「多様化」したのか - ストリーミング時代に起きた“直感と現実のズレ”

📝 はじめに 2010年代の音楽について語られるとき、しばしば 「どれも似た曲ばかりになった」「アルゴリズムのせいで均質化した」 と言われる。一方で、実際にはアーティスト数・ジャンル数は爆発的に...

🎧 「アルバムが死んだ」とは何が死んだのか - フォーマットではなく“前提”の崩壊について

📝 はじめに 2010年代以降、繰り返し語られてきた言説に 「アルバムはもう意味がない」「いや、まだ生きている」 という対立がある。 本記事では、この議論が噛み合わない理由を整理し、実際に死んだ...

🎧 10年代ポップスにおける「声」の変化 - 大声から小声へ、強さから親密さへ

📝 はじめに 2010年代のアメリカ音楽を振り返ると、多くの人が無意識に感じている変化がある。 それは「歌がうまくなった/下手になった」ではなく、声の距離感そのものが変わったという点だ。 本記事...

📊 ストリーミングは音楽を民主化したのか、希釈したのか - 再生数・アルゴリズム・評価不能時代の音楽

📝 はじめに 本記事は、2020年代に完全定着した音楽ストリーミングをめぐる評価を、「民主化か/希釈か」という二項対立で結論づけるのではなく、評価軸そのものが崩壊した過程として整理することを目的...

🗣️ 「声」は誰のものか - 合成音声・声質模倣が突きつけた最終問題

📝 はじめに 本記事は、2024–2025年に現実の問題として噴出した 合成音声・声質模倣 をめぐる議論を、音楽史・表現史の文脈から整理することを目的とする。 焦点は技術の是非ではない。 問われ...