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633件見つかりました

🧠 反自然主義と個の文学(明治後期〜大正)

明治以降の日本文学史 明治から太平洋戦争まで

📝 はじめに 本記事では、明治後期から大正期にかけて展開した反自然主義の潮流を整理する。 自然主義が「現実の暴露」「自己告白」を極点まで押し進めた結果、文学は閉塞に直面した。 それに対する反動として登場したのが、精神・知性・構造を重視する〈個の文学〉 である。 📚 夏目漱石の文学的立ち位置 🧭 文明批評としての文学 夏目漱石は、日本自然主義の中心には立たず、 その潮流を一段引いた位置から観察・批評した作家である。 漱石文学の基底には、次の問題意識がある。 西洋近代を急速に受容した日本社会の歪み 個人主義と共同体...

🎭 大正文学とモダニズム

明治以降の日本文学史 明治から太平洋戦争まで

📝 はじめに 本記事では、大正期(1912–1926)における 都市化・大衆化の進展と文学の変容 を軸に、日本文学がどのように新しい表現と価値観を獲得していったのかを整理する。 自然主義の内省的リアリズムを相対化しつつ、人道主義・個人主義・感覚的実験 が併存した時代として、大正文学を位置づける。 🗳️ 大正デモクラシーと文学 社会背景と読者層の変化 大正期は、普通選挙運動の高揚、労働運動・女性解放思想の広がりなど、いわゆる大正デモクラシーの時代である。 都市人口の増大と中間層の拡大により、文学は限られた知識人のも...

🔥 昭和初期文学と社会意識

明治以降の日本文学史 明治から太平洋戦争まで

📝 はじめに 本記事では、昭和初期(1920年代後半〜1930年代前半)において、文学が社会問題・政治と強く結びついていった過程を整理する。 大正期の多様で自由な文学状況は、社会不安と国家統制の強化の中で急速に変質し、文学は「個人の表現」から「社会的立場を問われる言論」へと押し出されていった。 🚩 プロレタリア文学運動 階級意識を前面に出した文学 昭和初期文学の最大の特徴は、プロレタリア文学運動の台頭である。 労働争議の激化、農村の疲弊、都市下層の拡大といった現実を背景に、文学は明確に階級闘争・社会変革を主題化し...

🌑 戦時下の文学(昭和10年代)

明治以降の日本文学史 明治から太平洋戦争まで

📝 はじめに 本記事では、昭和10年代(1935–1945)における 戦時体制下の文学 を扱う。 この時代の最大の特徴は、「何を書いたか」以上に、「何が書けなかったか」「なぜ沈黙したか」 が文学史上の意味を持つ点にある。 文学は自由な精神表現から切り離され、国家総動員体制の一部として再編されていった。 🚫 戦時体制と表現規制 「書くこと」が統制された社会 日中戦争以降、日本社会は急速に戦時体制へ移行し、文学も例外ではなかった。 主な規制の枠組み 治安維持法の厳格運用 内務省・情報局による出版統制 発表前検閲・事...

🔚 総括:近代文学の到達点と断絶

明治以降の日本文学史 明治から太平洋戦争まで

📝 はじめに 本記事では、明治初期から終戦までの近代日本文学を総括し、終戦(1945年)を明確な断絶点として文学史を整理する。 ここで問うのは「どんな名作が生まれたか」ではなく、文学という営みが、近代日本の中で何を引き受け、どこで行き詰まり、何を残したのかである。 🏔️ 近代日本文学の成果 「個人」を書く言語の獲得 近代日本文学の最大の成果は、個人の内面・感情・思考を、日本語で精密に書き得るようになったことにある。 主な到達点 言文一致による表現の刷新 自我・不安・倫理葛藤の言語化 西洋文学の摂取と独自化 夏...

戦後の日本文学史

明治以降の日本文学史

🧭 戦後文学概論

明治以降の日本文学史 戦後の日本文学史

🧭 はじめに 本記事は、本書「明治以降の日本文学史」における戦後文学全体の導入として位置づけられる。 明治以降の近代文学が、国家・社会・個人の関係をめぐる緊張の中で展開してきたとすれば、戦後文学はその前提条件そのものが崩壊した地点から始まる文学である。 ここでは、戦後文学を特定の作風や思想に還元するのではなく、 「どのような条件のもとで書かれた文学なのか」 という視点から整理する。 🧭 戦後文学とは何か 💥 終戦がもたらした「表現条件」の激変 1945年の敗戦は、日本文学にとって単なる時代区分ではない。 それは、...

🪦 ① 戦後第一世代 ― 廃墟からの出発(1945–50)

明治以降の日本文学史 戦後の日本文学史

🪦 はじめに 本記事では、敗戦直後に登場した戦後第一世代の文学を扱う。 この世代の文学は、新しい理想や制度を語る以前に、まず「生き残ってしまった自分」をどう引き受けるかという問いから出発した。 焼け跡、敗戦、価値観の崩壊―― それらは抽象的な理念ではなく、身体感覚として作家たちの前に立ちはだかっていた。 🔥 焼け跡と敗戦体験のリアリティ 1945年以降の日本社会は、物理的にも精神的にも「廃墟」であった。 都市は焼失し、生活基盤は崩壊 食糧難・闇市・浮浪者の氾濫 「勝利」を前提にしていた言語の無効化 戦後第一世...

🧠 ② 戦後民主主義と「主体」の文学(1950年代)

明治以降の日本文学史 戦後の日本文学史

🧠 はじめに 本章では、1950年代を中心とする戦後第二段階の文学を扱う。 戦後第一世代が「生き残ってしまったこと」の重さを引き受ける文学だったとすれば、 この世代の文学は、「自由になった個人は、何を根拠に生きるのか」 という問いに直面した文学である。 民主主義、平和、個人の尊重―― それらは制度としては与えられたが、 それをどう生きればよいかは、誰も教えてくれなかった。 🗳️ 占領期民主主義と言論の自由 占領期を経て、日本社会には次のような変化が生じた。 言論・思想・表現の自由の制度化 国家による価値の強制の...

🏙️ ③ 高度経済成長と「空虚」の文学(1960年代)

明治以降の日本文学史 戦後の日本文学史

🏙️ はじめに 本章では、1960年代を中心とする高度経済成長期の文学を扱う。 戦争は終わり、民主主義は制度として定着し、社会は目に見えて豊かになった。 しかし文学が捉えたのは、充足ではなく、むしろ拡大する違和感と空虚であった。 この時代の文学は、 「もう戦後ではない」と言われ始めた社会に、なお残り続ける戦後性を可視化する。 📈 戦争は終わったが、意味は回復しない 高度経済成長は、生活水準を大きく引き上げた。 食糧難の解消 都市インフラの整備 大衆消費社会の成立 だが、文学は一貫して問い続ける。 「では、人は...

🧩 ④ 大衆化・多様化する文学(1970年代以降)

明治以降の日本文学史 戦後の日本文学史

🧩 はじめに 本章では、1970年代以降の日本文学を、 「中心を持たない文学史」 として整理する。 高度経済成長が一段落し、 戦争・復興・民主主義といった大きな物語が力を失ったあと、 文学はもはや共通の問いや使命を持たなくなる。 この時代の特徴は、 「何を書くべきか」ではなく、 「文学とはそもそも何なのか」 が拡散していく点にある。 🔀 純文学と大衆文学の境界の曖昧化 戦後文学の前半では、 純文学と大衆文学は比較的はっきり区別されていた。 純文学:思想・倫理・表現の探究 大衆文学:娯楽・物語性・読みやすさ し...

🔚 戦後文学総括

明治以降の日本文学史 戦後の日本文学史

🔚 はじめに 本章では、これまで見てきた戦後文学の流れを総合し、 戦後文学とは結局、何だったのかを整理する。 結論を先に言えば、 戦後文学は「一つの答え」や「完成された思想」を残した文学史ではない。 それはむしろ、問い続けることをやめなかった過程そのものである。 🧹 戦前文学の清算としての戦後文学 戦後文学の最初の役割は、 戦前文学が抱え込んでいた前提条件を解体することだった。 国家・共同体が与える意味 道徳や倫理の自明性 文学が社会を代表するという意識 戦後第一世代は、 それらを「誤りとして断罪」したのでは...

明治以降の日本文学史 目次

明治以降の日本文学史

明治から太平洋戦争まで 🧱 近代文学の成立(明治初期) 🌱 写実主義と自然主義文学(明治後期) 🧠 反自然主義と個の文学(明治後期〜大正) 🎭 大正文学とモダニズム 🔥 昭和初期文学と社会意識 🌑 戦時下の文学(昭和10年代) 🔚 総括:近代文学の到達点と断絶 戦後の日本文学史 🧭 戦後文学概論 🪦 ① 戦後第一世代 ― 廃墟からの出発(1945–50) 🧠 ② 戦後民主主義と「主体」の文学(1950年代) 🏙️ ③ 高度経済成長と「空虚」の文学(1960年代) 🧩 ④ 大衆化・多様化する文学(1970年代以...

アラカルト

明治以降の日本文学史

🕵️ 日本推理小説史 ― 論理と物語の近代

明治以降の日本文学史 アラカルト

📝 はじめに 本記事では、日本における推理小説(探偵小説)の成立と展開を、 単なる娯楽史ではなく、近代日本が獲得した「論理」「主体」「法的思考」 との関係から整理する。 推理小説はしばしば文学史の主流から外れて語られるが、 「謎を解く」「因果を遡る」「真実を言語化する」という行為そのものは、 近代精神の中核に位置する。 本章では、推理小説が なぜ生まれ、なぜ距離を置かれ、しかし多様な形で生き残ったのかを見ていく。 🧠 探偵小説の成立と近代的主体 🔍 「謎を解く主体」の誕生 推理小説の基本構造は以下の三点に集約され...

🚀 日本SF史 ― 未来・科学・戦後精神

明治以降の日本文学史 アラカルト

📝 はじめに 本記事では、明治以降の日本文学史のアラカルトとして、日本SF(サイエンス・フィクション)の展開を扱う。 SFは長らく純文学の主流からは距離を置かれてきたが、戦後日本において「戦争・科学・人間」という根源的問題を最も率直に扱った文学形式の一つである。 とりわけ、戦争を直接語ることが困難だった時代に、「未来」や「仮想世界」を媒介として人間を問い直す装置としてSFが果たした役割は無視できない。 🌱 戦後日本におけるSF受容 📖 戦前の土壌と戦後の断絶 日本にSF的想像力がまったく存在しなかったわけではない...

🔞 日本官能小説史 ― 欲望と表現の境界線

明治以降の日本文学史 アラカルト

📝 はじめに 本記事は、日本近代文学史の中でしばしば周縁に追いやられてきた官能小説を、単なる「低俗な娯楽」ではなく、文学と社会の価値観が最も鋭く衝突する地点として捉え直すことを目的とする。 性や身体は、人間存在の根源的な要素であるにもかかわらず、近代以降の日本文学史では長らく正面から扱われることを避けられてきた。 なぜ「身体」は文学史から排除されてきたのか。本稿では、その理由と構造を整理する。 🎯 テーマ なぜ「身体」は文学史から排除されたのか 🧭 近代文学と性表現の関係 📚 近代文学が志向したもの 明治期以降...

🕵️ 推理小説・探偵小説はなぜ純文学から分岐したのか

明治以降の日本文学史 アラカルト

はじめに 本記事では、明治以降に日本文学の内部から生まれた推理小説・探偵小説が、なぜ「純文学」とは別系統のジャンルとして定着していったのかを整理する。 結論を先取りすれば、それは質の低下ではなく、文学が引き受ける役割の分化であった。 🧩 論理・謎解き・読者参加型構造という異質性 推理小説の最大の特徴は、物語が読者の知的参加を前提として設計されている点にある。 謎の提示 手がかりの配置 論理的解決 これは「作者が世界を提示し、読者は受容する」という近代純文学の基本構造と緊張関係にあった。 推理小説は「読む」よ...