nanoエディタの主要ショートカットキーまとめ(編集・移動・削除)
📝 はじめに
このページでは、Linux環境で広く使われている nanoエディタ の主要ショートカットキーを整理する。 特に 行の削除・カーソル移動・編集操作 に焦点を当て、最低限これだけ覚えておけば実用になる、という観点でまとめている。
nanoは「軽量・対話的・学習コストが低い」エディタだが、ショートカットを知らないと効率が大きく落ちる。 vi/vimほど多機能ではない一方、SSH先や最小構成環境での編集では今なお第一選択になる場面が多い。
🚀 基本操作の前提知識
⌨️ キー表記について
Ctrl + X→^Xと表記されることがあるAlt + キー→Metaキー(環境によってはEsc→ キー)
nanoの画面下部には常に主要ショートカットが表示されている。 忘れても画面を見れば復帰できる点が、nanoの最大の利点。
✏️ 編集系ショートカット(最重要)
🗑️ 行の削除・切り取り
行単位
- Ctrl + K カーソル位置の行を丸ごと切り取り(削除)
nanoでは「削除=切り取り」。 Ctrl + K で消した行は内部バッファに保存されている。
貼り付け
- Ctrl + U 直前に切り取った行(または範囲)を貼り付け
Ctrl + K → Ctrl + U を使えば、行の移動が一瞬でできる。
✂️ 範囲選択(複数行・部分編集)
- Ctrl + ^(Ctrl + Shift + 6) → 選択開始
- カーソル移動
- Ctrl + K → 選択範囲を切り取り
範囲選択はnanoで最も見落とされがちだが、複数行編集の要。
🧭 カーソル移動系(効率に直結)
⬅️➡️⬆️⬇️ 基本移動
- 矢印キー
- Ctrl + B / F(左 / 右)
- Ctrl + P / N(上 / 下)
Ctrl系移動は、矢印キーが使えない環境(古い端末設定など)で役立つ。
📄 行・ページ単位の移動
- Ctrl + A:行頭へ移動
- Ctrl + E:行末へ移動
- Ctrl + Y:1ページ上
- Ctrl + V:1ページ下
Ctrl + A / E を使えるようになると、編集速度が体感で倍になる。
🔚 ファイル端への移動
- **Alt + **:ファイル先頭
- Alt + /:ファイル末尾
長い設定ファイルやログ編集で非常に有効。
🔍 検索・置換
🔎 検索
- Ctrl + W 文字列検索(次を探すには Enter)
🔁 置換
- *Ctrl + * 検索 → 置換文字列 → 確認
置換は逐次確認が基本。 「全部置換」を選ぶ前に一度内容を確認するのが安全。
💾 保存・終了操作
📂 保存
- Ctrl + O 保存(Write Out)
🚪 終了
- Ctrl + X 終了(未保存の場合は確認が出る)
設定ファイル編集後、保存せずに Ctrl + X → Y/N を誤ると変更が失われる。 Ctrl + O を先に押す癖をつけると事故が減る。
🧠 覚えておくと便利な補助操作
🧾 行番号表示(実行時オプション)
nano -l ファイル名
エラー行番号が指定される設定ファイル編集では必須。
🔄 Undo / Redo(取り消し・やり直し)
⏪ Undo(取り消し)
- Alt + U 直前の編集操作を取り消す(Undo)
⏩ Redo(やり直し)
- Alt + E Undoした操作をやり直す(Redo)
nanoのUndo / Redoは限定的。 vimのような無制限・分岐する履歴は存在しない。
Undo / Redo は nano 2.3.0以降で導入された機能。 古いディストリビューションでは利用できない場合がある。
nanoで大規模編集をUndo前提で行うのは危険。 重要な編集前はCtrl + O で一度保存、または別名保存が安全。
nanoでは「Undoに頼らない編集」が基本思想。 Ctrl + K(切り取り)を保険として使う運用が最も堅牢。
✅ 最低限覚えるべきショートカット一覧
| 操作 | キー |
|---|---|
| 行削除 | Ctrl + K |
| 貼り付け | Ctrl + U |
| 行頭 / 行末 | Ctrl + A / Ctrl + E |
| 検索 | Ctrl + W |
| 保存 | Ctrl + O |
| 終了 | Ctrl + X |
| Undo | Alt + U |
| Redo | Alt + E |
この表だけ覚えていれば、nanoは十分に実用レベル。
🎯 まとめ
nanoは「初心者向け」と言われがちだが、 実際には SSH・障害対応・最小環境での編集という現場で非常に信頼性が高い。
- 行削除は Ctrl + K
- 移動は Ctrl + A / E
- 保存は Ctrl + O
この3点を軸に、必要に応じて機能を広げていくのが最も効率的。