Ubuntuでsudo権限を付与・削除する方法まとめ
はじめに
Ubuntuでは、システム管理の多くの操作にsudo
コマンドが必要です。通常のユーザーにsudo権限を付与することで管理者作業を行えるようになりますが、セキュリティ上のリスクも伴うため、適切な操作と管理が重要です。ここでは、sudo権限を付与する方法と削除する方法を整理してまとめます。
🔑 sudo権限の付与方法
1. usermod
コマンドを使う(推奨)
Ubuntuではsudo
グループに属しているユーザーがsudo権限を持ちます。
sudo usermod -aG sudo <username>
-
<username>
の部分に対象ユーザー名を入れる -
-aG
はグループ追加のオプション -
反映には再ログインが必要
もっとも一般的で安全な方法。
2. adduser
コマンドを使う
sudo adduser <username> sudo
-
usermod
と同じくユーザーをsudo
グループに追加する手段 -
内部的には同じ動作をする
3. /etc/sudoers
を編集する(非推奨だが柔軟)
visudo
コマンドを使って編集します。
sudo visudo
ファイル内に以下の行を追加:
<username> ALL=(ALL:ALL) ALL
直接/etc/sudoers
を編集するのはリスク大。誤記するとsudoが動かなくなり復旧困難になるため、原則はグループ管理で十分。
🧹 sudo権限の削除方法
1. deluser
コマンドで削除
sudo deluser <username> sudo
-
これで対象ユーザーは
sudo
グループから外れる -
即時反映、再ログイン不要
2. gpasswd
を使う
sudo gpasswd -d <username> sudo
-
同様にユーザーをグループから削除するコマンド
3. /etc/sudoers
の記述を削除
もし直接sudoersに書いた場合は、再度visudo
で編集して該当行を削除。
こちらも誤記に注意。
⚠️ 注意点
-
sudo権限は管理者権限そのものを与えるため、最低限のユーザーだけに付与すること
-
root
ログインは基本禁止にして、必要なときのみsudo
で権限を昇格するのがセキュリティ上のベストプラクティス -
編集ミスや不要な付与を避けるため、基本は「sudoグループへの追加/削除」で管理するのがおすすめ