BookStackのロールとアセット権限の基本
📝 はじめに
本記事では、BookStackの「ロール」(Admin / Editor / Public / Viewer)についての違いや役割を明確にし、それぞれに適した「アセット権限」の設定方法についても解説します。ロール設定はユーザーの操作範囲を制御するもので、チーム運用や公開用ノート運営において非常に重要な要素です。
👥 ロールの種類とその意味
👑 Admin(管理者)
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全権限保有者
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システム設定・ロール管理・ユーザー管理も含めたすべての操作が可能
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通常、運営者や開発者が使用
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通常「アセット権限」は気にしなくてOK(すべての操作が可能)
Adminロールは常にすべてのアセットに対してアクセス可能です。アセット設定に関係なくフルコントロールできます。
✍️ Editor(編集者)
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ページや本棚の作成・編集が可能
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サイトのコンテンツを作っていく主力メンバー向け
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「作成・表示・編集」などが許可されている必要があります
【おすすめのアセット設定】
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本棚・ブック・チャプター・ページ → 作成・表示・編集すべて「自身」と「全て」を許可
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画像 → 作成と表示
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添付ファイル・コメント → 必要に応じて
🔍 Viewer(閲覧者)
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読むだけのユーザー
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コンテンツ編集の必要がない場合に最適
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社内共有や社外の一部ユーザーに配布する際に使用
【おすすめのアセット設定】
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本棚・ブック・チャプター・ページ → 表示のみ「全て」
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編集・作成・削除 → 全てオフ
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画像 → 表示のみ
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添付ファイル・コメント → 基本的にオフ
編集権限を与えないことで誤操作を防げるため、Viewerロールは運用面でも安心です。
🌐 Public(公開ユーザー)
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ログインしていないすべての訪問者
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誰でもアクセスできるようにしたい場合に使う
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必ずしも有効化されているとは限らない(管理者が設定)
【注意】Publicロールに編集権限を与えると荒らされるリスクがあります。公開閲覧のみに制限すべきです。
【おすすめのアセット設定】
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本棚・ブック・チャプター・ページ → 表示「全て」のみ許可
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その他 → 全てオフ
⚙️ アセット権限の見方と使い方
🔧 用語の整理
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アセット:BookStackで管理される個々の要素(本棚・ブック・チャプター・ページ・画像・添付ファイル・コメント)
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作成・表示・編集・削除:その操作ができるかどうかの個別設定
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自身:自分が作成したアセットに対する権限
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全て:他人が作成したものを含めたすべてに対する権限
📷 画像の設定注意点
画像や添付ファイルに関しては、「このアセットに対し、右記の操作を許可」のチェックを入れないと操作そのものが無効になります。
「画像の表示権限」は画像マネージャーの使用可否と連動します。画像がページに埋め込まれていても、権限がないと表示できません。
🧩 使い分けの具体例
ユーザータイプ | ロール | アセット権限の特徴 |
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管理者 | Admin | 全操作可能。設定不要 |
執筆チーム | Editor | 作成・編集・削除が可能 |
閲覧専用ユーザー | Viewer | 表示のみ許可 |
一般公開 | Public | 読めるだけに制限 |
✅ まとめ
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Admin:全てOK、管理者用
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Editor:執筆や編集作業に最適
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Viewer:表示だけ、誤操作防止
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Public:公開閲覧者用。表示のみに制限すべき
アセット権限はユーザーの役割に合わせて細かく調整可能です。安全性と利便性のバランスをとって運用することが、快適なナレッジ管理の鍵になります。